~宮本英世氏~

 

2010年10月16日 津田ホール

        藤波結花 ピアノリサイタル

 

東京経済大学経済学部卒業後、日本コロムビア(洋楽部)、リーダーズ・ダイジェスト(音楽出版部)、トリオ(現ケンウッド)系列会社社長を経て、現在は名曲喫茶「ショパン」(東京・池袋)の経営ならびに、音楽評論・著述・講演・講座などで活躍。

主な著書に、『レコード百科』『クラシック名曲手帖(正・続)』(以上、誠文堂新光社)『名曲とっておきの話』『こんな時なにを聴く』『クラシックの名曲100選』『クラシック心の旅』『ショパンを好きな理由』『子供と聴きたいクラシック100』(以上、音楽之友社)『クラシック1日1名曲366日』(講談社+α文庫)『喜怒哀楽のクラシック』(集英社)『マエストロ宮本のおもしろクラシック100』(平凡社)『読むだけで通になるクラシック面白エピソード』(ヤマハ・ミュージックメディア)『ふしぎクラシックこの100曲』(インプレス)『男と女のクラシック夜話』(フリープレス)ほか多数がある。

また、『(決定盤)名曲喫茶のクラシック』(コロムビアミュージックエンタテインメント)など、様々なCD監修も手がける。

名曲喫茶ショパン  東京都豊島区高松2-3-4( 03-3974-7609 )

 

 

名曲喫茶ショパンにて宮本先生と共に(2012年)
名曲喫茶ショパンにて宮本先生と共に(2012年)
       〃       (2013年)
       〃       (2013年)

 ( このコンサートに寄せられた宮本先生の演奏会批評からの抜粋です。なおこのHPへの掲載許可を戴いたうえでのUPです。)

 ~リサイタルの魅力は、まずプログラム。どんな曲を取り上げるかで、演奏家の狙いや自信、聴衆への姿勢を推測することができる。…………。

 去る1016日、東京・津田ホールで開かれた『藤波結花ピアノ・リサイタル』はそうした期待に充分応える、満足感いっぱいの内容となった。~

 

~全体の印象からいうと、テクニック・解釈ともかなりのレベルのピアニストだということ。どれをとっても、向き、不向きの区別ができない上質の仕上がりになっていて、曲想の流れのすばらしさに魅せられた。~

 

~休憩後のバルトーク《2つのルーマニア舞曲》は、エネルギッシュなリズムの饗宴により、飽きさせないムードを作った後、最後はメインとも思えるリスト《ダンテを読んで》となったが、これが激情と静寂のコントラストを見事に示した、いかにもリスト!といった出来。~

 

 ~瞠目のテクニックで圧倒しながら、各曲の仕上がりはきわめて正統的。それがテンポ・間のとりかたの自然さから来ていることを強く感じた彼女の演奏。こうなると、モーツァルトやベートーヴェンはどうなのか。ぜひ聴いてみたいものである。~

 

                                 宮本 英世